5とめ、逆流と誤嚥性肺炎のつづき
さっそく、また逆流が起きた。右側を向かないように寝ていたつもりが、知らぬ間に、そう、自分の意志とは違う何ものか、いわゆる無意識のことだが、その力が働き、右を向いて寝てしまっていた。
腸液は幸い喉元まであがらず、ひどいヒリヒリまでいかなかったが、途中で気がつき上体を起こしたので止まったようだが、見紛うことなく逆流が体内で起きていた。
さらにこの日は、眠る前にうつ伏せで本を読んでしまっていた。うつ伏せ寝は胃を圧迫する。オレは胃がないけれど…。つまるところ、代替している小腸を圧迫してしまったということか。
水やバナナ、お茶を飲み、しばらく起きているしかなかった。眠くて1分でも早く横になって寝たかったのにだ。
これでは誤嚥性肺炎をいつ引き起こしてもおかしくないぞ。
そして、なによりも、こんなに頻繁に逆流を起こしていたっけ。頻度が高くなってきていないか。
胃の切除者で、誤嚥性肺炎で世を去った人の比率が知りたい。
<教訓>
・逆流は寝方で防げる。
・逆流は食道がんの医者に聞け!
・逆流にはりんごジュース。いや、やはり水か。
・逆流は誤嚥性肺炎のもと。死ぬリスクがあがる。
・胃切除者の逆流の腸液は、アルカリ性だった。
(おわり)