がん、らいふメモメモ、未来をあきらめない

日常おきていることに、なにか思ったことをつけて、
メモしていく、日記風のブログです。
ただ、「がん」の闘病記でもあります。

食道がん

5とめ、逆流と誤嚥性肺炎のつづき
 さっそく、また逆流が起きた。右側を向かないように寝ていたつもりが、知らぬ間に、そう、自分の意志とは違う何ものか、いわゆる無意識のことだが、その力が働き、右を向いて寝てしまっていた。
 腸液は幸い喉元まであがらず、ひどいヒリヒリまでいかなかったが、途中で気がつき上体を起こしたので止まったようだが、見紛うことなく逆流が体内で起きていた。
 さらにこの日は、眠る前にうつ伏せで本を読んでしまっていた。うつ伏せ寝は胃を圧迫する。オレは胃がないけれど…。つまるところ、代替している小腸を圧迫してしまったということか。
 水やバナナ、お茶を飲み、しばらく起きているしかなかった。眠くて1分でも早く横になって寝たかったのにだ。
 これでは誤嚥性肺炎をいつ引き起こしてもおかしくないぞ。
 そして、なによりも、こんなに頻繁に逆流を起こしていたっけ。頻度が高くなってきていないか。
 胃の切除者で、誤嚥性肺炎で世を去った人の比率が知りたい。
<教訓>
・逆流は寝方で防げる。
・逆流は食道がんの医者に聞け!
・逆流にはりんごジュース。いや、やはり水か。
・逆流は誤嚥性肺炎のもと。死ぬリスクがあがる。
・胃切除者の逆流の腸液は、アルカリ性だった。
(おわり)

4、逆流と誤嚥性肺炎
 どうして、右向きに寝ることに気をつけてくださいと医者は教えてくれなかったのか。もう手術から3年を過ぎた。これまでずっと苦しんでいたのに。診察でも訴えたことがあるのに。こうすればいいよ、といってほしかった。
 そして、オレ自身は、「腸液の逆流」を舐めていたところがある。「誤嚥性肺炎」になりやすいというのだ。
 よく著名人・芸能人の「誤嚥性肺炎」による死亡のニュースを聞くことがあるが、就寝中の胃や腸液の逆流が原因というのもかなりあるのではないだろうか。
 睡眠時に気が付かずに逆流した胃液・腸液を誤嚥してしまったにもかかわらず、むせなかったり、呼吸苦にならないことを不顕性誤嚥というそうだ。
 つまり、下手をすると、この腸液の逆流を軽くみて、ときどきの対処で済ましていたら、誤嚥性肺炎で夜間のうちに死んでいる可能性もある。危なかった。
 右向きで寝るときは、寝るな! とは言わないが、注意して、食物が体の下の下の下にいっているに違いないことを食後の時間で確認しているときや、一時的な体勢の変更をするときにとどめようと思う。
 ところが、このような心掛けと現実とは、ちがう。
(つづく)

3、逆流への対処
 例えば、以前紹介した『胃がん 完治をめざす最新治療ガイド』(著・佐野武、講談社)では、逆流を防ぐ方法として、「上体を少し高くして寝る」「上半身を20度ほど高くして寝るとよい」と書かれている。このような指示はだいたいどの本にも術後の対処法として書かれている。もちろんかかりつけの医者にも言われた。
 オレの場合、それを想定してリクライニングのベッドを手術前に購入したくらいだ。
 ところが、退院して日々の日常を過ごしてひと月とたたず、どうも上半身を上げなくても逆流が頻繁に起こらないことがわかり、食べ過ぎたとき以外は普通に上向きで横になって寝ても平気だった。なので上体を起こして眠るのは寝にくく、眠れないのですぐにやめた。
 逆流が起きるのは、右向きで寝ていたときや、就寝前にうつ伏せで本やipadを見ていたときだった。
 いまになって、ネットで検索すると、答えがあった。同じことに気がついて悩んでいる人がいた。寝方で右向きと左向きで違いはあるのかどうなのかと質問している。
 質問者に対して、消化管内科の医者が丁寧に説明をしている。右向きに寝ると、下部食道括約筋(LES)という筋肉が一時的に緩む(弛緩)ことがあるという。先の『逆流性…自分で防ぐ』にも同様のことが記されている。
(つづく)

2、逆流と寝方
 『逆流性食道炎は自分で防ぐ』(島田英昭・著、池田書店)には、逆流をおこしてしまう要因の一つとして、「右側を下にして寝ること」とある。やはりそうだった。
 外科手術をする医者は、後遺症で逆流が起きることは教えてくれても、「寝る向き」によって違うことは知らないのだろうか。寝る向きを教えるよりも、単純に上体あげだけ教えておけばいいと思っているのか。
 確かに、これまでどの胃がんの医学書も逆流が起きることを示唆しているが、どういう寝方をしていれば防ぎやすいのか、の指摘がなかった。逆流性食道炎や食道がんにかかわる本には書かれているが、胃がんの本には、上体を起こして寝ることしか書かれていない。
 胃がんと名のつく本には、後遺症としてダンピングや逆流性食道炎について書かれているが、文字・ページ数が少ない。むしろ、食道がんの本のほうが、この後遺症については詳細であり、具体的でよいと思われる。
 逆流を防止する「括約筋」の役割は「食道」担当の医者の専門分野ということで、医学会で細分化されているからではないか。
(つづく)

1、逆流
 このタイトルの本で、いまのオレの欲する知識がより多く、より詳しく書かれた、ちょうどよく、簡単でわかりやすい本が見当たらず、ついついアップせずに時が経ってしまった。
 先日、ぐっすりと寝ていたときに、腸液(胆汁、膵(すい)液、十二指腸液)の逆流が起きた。口から液体が出る寸前で目を覚まして、ことなきを得たものの焦った。
 前にも書いたが、まさにお腹の方から口に向かって、津波が押し寄せてくるように襲ってくる。侵食していく液状の物の流れを感じる。
 きっとpH8.0を超すアルカリ性の液体が、食道を流れるときに、その道程の痛みを高速で脳に伝えるのだろう。
 それは、のどから胸にかけてヒリヒリと痛い。急いで、飲料水ソルティライチを飲んだが、さらにヒリヒリ感が強くなってしまった。そのため追加で、水を飲んでしのいだ。後日調べると、りんご汁とかがいいとのこと。なぜか家に買いだめしたりんご果汁100%のジュースがあるので、今度からそれを飲むことにしよう。
 今回わかったことは、いつも右向きに横になって寝ているときに逆流が起きることだ。または、うつ伏せで本を読んでいたりしたあとだ。
 左向きや上向き(仰向き)で寝ていたときに起きたことがない。
 これはきっと、のどから腸に向かう通路は、寝る向きが左向きと右向きでお腹の構造が変化するからに違いないと気づいた。
(つづく)

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