がん、らいふメモメモ、未来をあきらめない

日常おきていることに、なにか思ったことをつけて、
メモしていく、日記風のブログです。
ただ、「がん」の闘病記でもあります。

胃がん

「がん経験者のリアルな生活 「恋愛・仕事・お金」の悩みと上手につきあうヒント」(岸田 徹/著 翔泳社)
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 中を見ると、対談形式でがんの体験記が書かれている。その対話数や声の数が多いので、恋愛、仕事などテーマごとの感想や経験が豊富に見える。そしてリアル。
 ページの端にQRコードがあるので何かとスマホを通して見ると、「がんノート」というyoutubeチャンネルにつながり、本に書かれているような対話、インタビュー番組をやっていた。
 がん種、がん体験者の数も豊富、内容もわかりやすくしようとしている。どうも、国立がん研究センターと連携しているようだ。生トークなのでリアルであけすけな本音が垣間見えるところも好感がもてる。
 内容的にかなり信頼できるし、親しみのわく内容になっている。

「胃がん「手術後」の不安をなくす新しい生活術」(佐野武/監修 主婦と生活社)の前回のつづきで、2本目。

 さすが最新の本だ、おさえるところは押さえている良書。
 術後のことで悩んでいる人や、これから手術を受けようという人には、この本がいい。
 手術後の性生活や子づくりのこともヒントになるので、手術前に読んでおくとよい。
 そして、なかでも「治療の情報は、正しく仕入れて判断。ネットの記事は発信元や発行時期に注意」の項がいい。
「●ネットの情報は一度疑いの目で見よう
 世界中の誰もが情報発信できるインタ ーネット上には、膨大な医療情報があります。科学的な根拠のあるものもあれば、 まったくないものもありますし、ある人には適した情報でも、あなたには適さない情報もあります。不確かな情報にふりまわされないよう、見極めには注意が必要です。
 見極めのポイントは、①誰が発信しているのか、②何を発信しているのか、③ いつ発信されたのかの3つです。
 まずは信頼できる発信元かどうかを確認してください。国立がんセンターの「がん情報サービス」 (P166) をはじめとして、 大学や医療機関、学会、厚生労働省など公的な機関が発信している情報からあたるのがよいでしょう。
 情報の内容については、「この治療法でがんが消えた」「この食品で必ずよくなる」など特定の治療法や食品に誘導する言葉に気をつけてください。「奇跡の」「副作用がない」「がんが消える」などのフレーズも、宣伝文句として使われることが多いので注意します。
 さらに、情報が発信された時期もチェックします。かつては確かに最良とされていた治療法が、現在もそうとは限りません。最後の更新日が2年以上前のサイトは、情報が古い可能性が高いと考えられます。
 たとえ入手した情報が確かなものでも、それがあなたにあてはまるかどうかはわかりません。主治医に相談するのがいちばん確実です。迷ったときは情報を印刷して持参し、相談してみてください。」
 長い引用になったが、ここは非常に大事だ。


◾️「胃がん「手術後」の不安をなくす新しい生活術」(佐野 武/監修、主婦と生活社)
 再び佐野武氏の書いた本、最新本「胃がん「手術後」の不安をなくす新しい生活術」(佐野 武/監修、主婦と生活社)。
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 今回手にしたのには理由がある。
 協会けんぽの健康診断を受けたとき、採血、測定などの最後に「骨年齢の測定」をサービスでおこなっていた。
 A~Eまで5段階判定のうち、「D」判定。カルシウム不足だった。
 この「生活術」の本をめくって、カルシウム不足との関係でなるほどと思う点が多数あり参考にしたい。
「骨を形成するカルシウムは、胃酸によりイオン化されて小腸で吸収されます。したがって、胃の手術後は吸収が損なわれることがあります」
 それを補うために「もともと骨中に備わっているカルシウムが溶け出します。手術から数年以上経過すると、多くの患者さんに骨量の低下がみられるようになります」
 ドキッと。
 手術から5年。もうカルシウム不足。意識的にカルシウムが必要だと思ってきたが、診断で数値・レベルを知らされるとショックが多く、そしてまだまだ接種量が少なかったかと反省させられる。
 毎日、1万歩の運動はしているものの、肝心のカルシウムがきちんと摂取できていないのでは、これはいつか破綻してしまう。
「腰痛や手足の痛み、こむら返りなどの症状があらわれやすくなります」
 ギクっと。腰痛、ふくらはぎのツリ…。日常的になっている。
 病院では「骨の融解を食い止めるビスホスホネート製剤が処方されることがあります」という。今度、どんなレベルで処方されるのか、相談してみたい。
 さて、何を摂取したらいいのか。小魚や乳製品。う〜ん、これまでと変わらない、やっていることだ。
 食生活の項目にもう一度出てくる。
「カルシウム・鉄分は意識的にとるように」
 さらにカルシウムの吸収には「ビタミンDもカルシウムが必要なので、ビタミンDもカルシウム同様に積極的にとりたい栄養素です」とのこと。
 鉄分の不足にも、小魚、卵、大豆製品。
 カルシウム不足を補うものとかぶっている。
 いまは、一日一個の卵、豆乳、たっぷりの野菜。意識的に小魚、魚の惣菜、レバニラ、そして納豆を一週間に1回から2回。
 まだ足りないようだ。さらに考えて献立を考えよう。

 『筋肉ががんを防ぐ。 専門医式1日2分の「貯筋習慣」』(石黒成治・著、KADOKAWA)のつづき。
 筋トレは炎症の改善にいいというが…。
 炎症とはすでに、即がんではないにしても発症してしまっている病気のことではないのか。その病気を食や睡眠、筋トレで予防とはこれはどういうことか。
 理屈はこうだ。
「筋肉を動かせば動かすほど筋肉からミオカインと呼ばれるサイトカイン(細胞間の伝達物質)を放出します。このミオカインには炎症を抑える物質が含まれており、筋トレを繰り返すことで全身の炎症が改善していきます」
 ああ、これではダメだ。この方向では、ジムに通っている人やスポーツマンは皆、がんにならないという話になってしまう。筋トレは、あくまで改善することがある人もいる、範囲だろう。人間は生きていれば、可能性は無限大だとルフィーが叫んでいた。
 やはり、あくまで、予防の一つとして考え続けて、その手段の一つ、参考としてみるのがいいだろう。
 さらにこんなことも自白してしまっている。
「筋トレに抗炎症効果があるなんて知識は医学部では教えてくれませんでした」「ミオカインの一つであるイシリンに直接の抗がん効果があることが期待されます」
 「期待」です。完全な効果があれば、がん治療の先端でノーベル賞です。
 ミオカインに抗炎症効果があるとの報告は2004年だから、自分は教わらなかったという。
 いかにも「最新」の見識を持ち出してきて、「がん予防」というのだろうか。
 そして、宣言をする。
「食事に気をつけながら、毎日筋トレをすればがん予防になるとイメージできた」
 「毎日筋トレ」をするすべて人が、がんを発症しないかというとそうでもない。
 あくまで、「筋トレ」も危険因子に対する、予防の因子にすぎない。
 だから、庶民はどうすればいいのか。予防にいいといわれることやものは、とにかくすることだ。何よりも、健康診断や検査は定期・早期におこなうにかぎる。
(おわり)

 『筋肉ががんを防ぐ。 専門医式1日2分の「貯筋習慣」』(石黒成治・著、KADOKAWA)のつづき。

 さて、この「はじめに」の内容がどこまで書かれているのか。
 石黒医師の特徴は、「免疫細胞がその能力を適切に発揮していれば、その細胞はことごとく壊され、がん細胞は増殖することはできません。がん細胞が免疫細胞の網の目をかいくぐって増殖したということは、10年から20年免疫機能が低下している状態が続いていた」、「免疫力が低下している状態を10年以上放置しない限り、『目に見える形のがん』になるまではなかなか進行しない」。
 免疫力の万能論者だ。
 「免疫細胞を成長させ、十分な機能を発揮させるための栄養素」として、「ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、セレン、鉄、たんぱく質などが必要です」
 さらに、加工肉、喫煙などの環境毒素、慢性のストレス、慢性の睡眠不足、慢性感染症、高齢化が免疫力を落とすという。
 図表にはこうある。「がんの予防には、運動・食生活・ストレスフリー・睡眠の4つの生活習慣要素が重要」
 では、本題の「筋肉トレ」は何にいいのか。
「筋トレをすることで得られる効果は全身の慢性炎症の改善です」
 えっ、炎症?
(つづき)

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