「最強」「最高」のがん知識の本とはどんな本だろう。
 『最強最高のがん知識』(中川恵一・著、海竜社)中川医師は、東大病院放射線科准教授。
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 がんにかかわる基本をちまたのQ &Aも使い、正しく伝える本だ。
「どんな聖人君子のような生活をしていても、がんを完全に避けることはできない」「がんは100%の『生活習慣病』ではなく、『生活習慣病的』な病気だからです」
 運悪く、がんになってしまったらどうするのか、がわかる本ということらしい。
「コーヒーを飲むと、運動したのと同様に糖の消費が進みますから、血糖値を下げる『インシュリン』を分泌する必要がなくなります」「インシュリンは、糖尿病や運動不足が原因となるがんを増殖させる傾向がありますから、コーヒーは、がん予防にも糖尿病の予防にも役立つ」「厚生労働省の研究班のまとめでも、コーヒーは、肝臓がんを“ほぼ確実に“予防し、大腸がんを予防する“可能性あり“と位置付けられています」とか。
 ただ、コーヒーを1日1杯飲んでいたオレには大腸がんの予防にならなかったか。
「塩分摂取が多いと胃がんのリスクが高まりますが、これはピロリ菌に感染している人の場合で、陰性の人にはまず胃がんはできません。」
 これは衝撃な記述。塩分って人体にとってなんなんだ。ピロリ菌と塩分の関係が気になる。
「がんの原因の3分の1近くは、一種の『運』」。
 この記述のミソは残り、3分の2はリスク要因からきていること。生き抜く確率をあげるには、やはりリスクを避けることがまず肝心だ。